本(主に西村賢太)を読んでいて初めて知った言葉、気になった表現をメモしておく。
なまなか:中途半端なさま。なまはんか。
ふとこる:2種類の辞書を調べたが載っていなかった。Googleで調べたところによると、「『自分のものとして所有する』『懐に入れて抱え持つ』という意味なのだと推察される」という記述があった。
業腹(ごうはら):非常に腹の立つこと。怒りに堪えないこと。しゃくにさわること。いまいましいこと。
とつおいつ:あれこれと思い迷うさま。あれやこれやと。”取りつ置きつ”の転。
ラジオ番組の相談コーナーに送ったメールから始まり、いろいろあって(長くなるので割愛)書籍化されたもの。
この本を読んだ私が悔しくて泣いた。
本を読んで悔しくて泣いたことなんてないのに。
私は今まで著者のような熱量を持って音楽や映画や書籍などに触れたことがあっただろうか?
このブログは2008年から続けているが、この本のような熱い気持ちを書き殴ったことが今まであっただろうか?
私の10代、20代はただ何もせず過ぎてしまったのだろうか?
社会人として働き始めた20代前半のころ「何かクリエイティブなことがしたい」と漠然と思っていたが著者のように何か行動に移したか?
何もせずに10年以上経ってしまったのではないか?
「誰にも負けない何か」を自分は持っているか?
そんなことを自問自答していたら、悔しくて涙が出てきた。
私はもうさんじゅうピー歳だけど、今からでも何かできるだろうか。
自分の中にしまいこんでいた気持ちが顔を出した。
この本に出会えて良かった。
試しに買って読んでみたら、面白すぎてのけぞりそうになった。
1993年や94年、まだ携帯電話が普及していなかった頃の話で、留守電にこんな声が入っていたとか、見た映画、読んだ本、周りの人からの影響など、著者は凄まじい20代を過ごしてきたんだなと思った。
全然「のほほん」じゃない。
ところどころ、今はもう亡くなってしまったミュージシャンが何人か出てくる。
紹介されている映画も本も全部面白そうで、自分の宿題が増えた。
著者の他のエッセイも気になるので、既に家にある積読を減らしつつ少しずつ読み進めようと思う。
今日で、母が亡くなってから丸5年が経った。
5年前のエントリーには、「実感がないがぼんやりと淋しい気持ち」とある。
思い出して悲しむことはこの5年間で一度もなかった。
この曲を聴いた時以外は。
悲しいこと・辛いことは、きっと時間が解決してくれる。
今辛い気持ちがある人は、いつかその経験が自分や他の誰かの役に立つはず。
文字に書き留めたり、気持ちを声に出した音を録音したりして、何年か経ってから見返し、聞き返してみればよい。
5年前と自分は何が変わったのだろう。
ぼーっと生きてきたのではないか。人生は思っているほど長くないのではないか。
最近はそんなことを考えている。
何かをインプットしてアウトプットしたい。
霊的なものも神もほとんど信じていないが、今朝、シマエナガ(北海道の野鳥)をたまたま至近距離で見ることができて、母からのプレゼントだと思うことにした。
昨年12月、山口県に旅行に行ってきた(ライブ遠征を兼ねて)。
LOSTAGE(ロストエイジ)のツアーで山口県の公演があることが発表された9月初旬、skillkills(スキルキルス)のライブをメンバーの地元である防府市で観られること、ただこの一つの事実だけで、山口県まで行く価値があると思った。
推し(skillkillsのドラム、聡さん)のライブを私は2023年に既に2回観ているけれど、サポートメンバーとしての演奏だから、あまり近づいて観られなかった。
そもそもskillkillsとは演奏する曲も違うし、そりゃあメインバンドが観たいよ。
ライブの話は別のエントリーでそのうち書くことにして、旅行の話を写真を交えて振り返る。
昨年買ったカメラで撮ったが、圧縮した画質で補正せずに貼るので適当にご覧あれ。
行きは福岡空港に着陸。
羽田空港と宇部空港を乗り継ぐ方法もあったが、私は飛行機がそんなに得意ではないし乗り継ぎは今までしたことがなく不安。
しかし福岡空港経由にすると、飛行機に乗っている時間が長くなり、これはこれでずっと同じ姿勢で座っているのでしんどい。
飛行機の後ろの席の女子たちの話を盗み聞くと、アイドルの公演を観に行くようであった。
福岡空港内でラーメンを食べ、お土産をいくつか買い、電車で博多駅へ移動。
まだライブは始まっていないのに、もう楽しくて仕方がない。
ドキドキが止まらない。
乗り換えの空き時間で新山口駅周辺を少し散策してみたが、ホテルと塾とコンサートホールしかなかった。
実は防府市では12月3日に大きなマラソン大会が予定されていて、当初は防府市内にホテルを取ることができなかった。
その後運良くキャンセルが出て、防府駅近くのホテルを予約できたが、そうでなければ新山口駅周辺かもしくは徳山駅周辺のホテルに泊まる羽目になっていた。
散策してみてわかったが、新山口駅周辺のホテルにしなくて良かったと心から思った。
時間がきたので在来線(黄色い電車)に乗り換え。
鉄道には明るくないが、窓がほんのりセピア色で、かなり古そうな車体(写真はない)。
マラソン大会の影響か、もしかすると普段より駅の人出が多いのかもしれない。
防府駅には、14時30分頃に到着。
朝6時に家を出たので、昼食の時間を考えたとしても片道6時間以上かかった。
日が出ているうちに動きたかったのですぐに防府天満宮へ徒歩で向かう。
信号のない横断歩道でちゃんと車が止まってくれる、凄い!
駅のあたりから20分ちょっと?で着いた。
長い階段を登って、楼門を見た。
若干紅葉が残っていて、ところどころの樹木がきれい。
昨年4月にNHKのドキュメント72時間で防府天満宮の回があって、映像で見たことはあったが、思っていたよりも広い!
もっと見て回りたかったが、今回の旅の本来の目的はライブなので、体力を温存するために一旦戻ってホテルにインすることにした。
夜暗くなるのが北海道より1時間以上遅くて驚いた。
翌日朝、ライブの興奮であまり寝付けないまま起床(3時間睡眠くらいだった)。
朝10時だったか11時だったか、それくらいからマラソンがスタートするとのことだったので、混雑を避けるために早めに移動することに。
黄色い電車でお隣の周南市へ。
途中にあった「イオンタウン周南」越しに工場地帯が見えてめちゃめちゃテンションが上がった。
何故周南駅ではないのだろうと思っていて、帰ってきてから調べたが、周南市は合併する前は徳山市だったので駅が徳山駅のようだ。
まずは喫茶店へGO。
店に入るなり、おばあさんが「何にする?」と聞いてきた。
メニューが近くに見当たらなかったので、本当はコーヒーは飲みたくない(カフェインの影響を受けやすい)が仕方なくコーヒー。
まあまあ美味しかった。
店内にあった周南市の情報が載っている本を見て、昼に行くご飯屋さんを決めた。
写真の右のほうに写っている白い本は篠山紀信の本(タイトルは忘れた)。
喫茶店を出て、事前にgoogle mapで調べておいた工場地帯が見えるスポットに移動。
コンビニの向こう側の海に鉄骨が見える!最高!!(写真撮り忘れた)
このコンクリートの壁の隙間から、工場を見ることができた。
事前に場所を調べておいた自分、good job.
できるだけ海に接近して写真を撮りたかったので、満足した。
カワウかウミウかその他の鳥かはわからないが、海にたくさん鳥が泳いでいた。
私の中望遠69mm相当レンズでは、寄ってもこれが限界。
この展望スポットの近くにミカンが成っている木があった。
生まれて初めて、ミカンの木を見ることができて「本当に冬に成るんだ!!!」と衝撃だった。
北海道に住んでいると柑橘系の木を見ることはまずないので。
十分に工場地帯を堪能したので、昼食を食べ(写真はない)、徳山駅から新幹線に乗る。
徳山駅から東方面に向かう新幹線から見える工場地帯も本当に素敵だった。
窓際席に運良く座れたので、ずっと窓の外を見ていた(写真はない)。
次に行く時は駅の東側を散策してみよう。
思っていたよりも早く着いたが、特にすることがなく、推しに3年振りに会えた前日のことを思い出すと情緒がバグって三宮駅を散策する気分にもなれず、空港内で座ってぼーっとしていた。
新幹線は、あと一本遅い時間でもよかった。
空港、もっと栄えていたら嬉しいな。
福岡空港から帰るよりも安く済みそうだったのでこちらにしたが、その分時間がかかってしまうので次からは別ルートにするかも。
でも新幹線から工場地帯見たかったし、今回はこれで良かった。
家に着いたのは22時頃だったと思う。
一泊二日で行くべきではないと学んだので、また山口に行けたらいいな。