スターダスト

北海道のとある人がライブの感想と雑記を置く場所

暗記

1.

今年から暗記系のとある勉強を始めたのだが、覚えたことを思い出すときに、参考書のだいたい何ページくらいのどの辺りに書いてあったのかが頭に鮮明に浮かんでくる。

例えば英語の勉強をしているとして、catという単語を覚えるのに猫の写真を見ながら覚えたとしても、思い出すときには猫の姿形ではなく、参考書の最初の方、右側の真ん中辺りに載っていたなあ、と浮かんでくる。

 

2.

通勤で1駅分歩いたり休日に散歩をしたりしながら、ラジオやPodcastを聞いている。

後日、全く別の環境、例えば車に乗っている時、家で家事をしているときに、外で聞いたものと同じ番組を聞くと、1回目に聞いた時にどの辺りを歩いていたのか、景色が鮮明に浮かんでくる。

 

 

共感覚とは違うだろうけど、同じような経験をしたことがある人がいたら是非教えてください。

気になった表現 その2

本(主に西村賢太)を読んでいて初めて知った言葉、気になった表現をメモしておく。

 

なまなか:中途半端なさま。なまはんか。

ふとこる:2種類の辞書を調べたが載っていなかった。Googleで調べたところによると、「『自分のものとして所有する』『懐に入れて抱え持つ』という意味なのだと推察される」という記述があった。

業腹(ごうはら):非常に腹の立つこと。怒りに堪えないこと。しゃくにさわること。いまいましいこと。

とつおいつ:あれこれと思い迷うさま。あれやこれやと。”取りつ置きつ”の転。

読んだ本:疒の歌

私小説(わたくししょうせつ、と読む)の真骨頂。

 

本を読んで「面白かったな」と思うことはまあまああるが、読みながらクスッと笑える経験は今まで無かったかも。

これより先に読んでいた「小銭をかぞえる」よりも好き。

 

この本の中では、作家の田中英光について、

何んだってこの私小説家は、己れの不様な姿をこうも客観的に、こうも面白おかしく、そしてこうも節度を保ちながらの奔放な文章で語れるのか。

このように記す一節が出てくるが、この言葉そっくりそのまま著者にお返ししたい。

 

この本を教えてくれたケインさん、ありがとう。

 

 

 

読んだ本:悔しみノート

ラジオ番組の相談コーナーに送ったメールから始まり、いろいろあって(長くなるので割愛)書籍化されたもの。

 

この本を読んだ私が悔しくて泣いた。

本を読んで悔しくて泣いたことなんてないのに。

私は今まで著者のような熱量を持って音楽や映画や書籍などに触れたことがあっただろうか?

このブログは2008年から続けているが、この本のような熱い気持ちを書き殴ったことが今まであっただろうか?

私の10代、20代はただ何もせず過ぎてしまったのだろうか?

社会人として働き始めた20代前半のころ「何かクリエイティブなことがしたい」と漠然と思っていたが著者のように何か行動に移したか?

何もせずに10年以上経ってしまったのではないか?

「誰にも負けない何か」を自分は持っているか?

そんなことを自問自答していたら、悔しくて涙が出てきた。

 

私はもうさんじゅうピー歳だけど、今からでも何かできるだろうか。

自分の中にしまいこんでいた気持ちが顔を出した。

この本に出会えて良かった。

 

 

 

読んだ本:オーケンののほほん日記

試しに買って読んでみたら、面白すぎてのけぞりそうになった。

1993年や94年、まだ携帯電話が普及していなかった頃の話で、留守電にこんな声が入っていたとか、見た映画、読んだ本、周りの人からの影響など、著者は凄まじい20代を過ごしてきたんだなと思った。

全然「のほほん」じゃない。

ところどころ、今はもう亡くなってしまったミュージシャンが何人か出てくる。

紹介されている映画も本も全部面白そうで、自分の宿題が増えた。

著者の他のエッセイも気になるので、既に家にある積読を減らしつつ少しずつ読み進めようと思う。

 

 

 

 

気になった表現

本を読んでいて初めて知った言葉、気になった表現をメモしておく。

 

ぐれはま:食い違うこと。意味をなさなくなること。(東京の方言)

去る者は日々に疎し:親しい者でも、顔を合わせなくなると、日が経つにつれて疎遠になっていくこと。死んだ人は一日一日と忘れられていくということ。

ほうほうのてい:大変な目にあって、慌ててやっとのことで逃げたり、立ち去ったりする様子。

房事:閨房の中のこと。

イン・アウト

今日で、母が亡くなってから丸5年が経った。

5年前のエントリーには、「実感がないがぼんやりと淋しい気持ち」とある。

思い出して悲しむことはこの5年間で一度もなかった。

この曲を聴いた時以外は。

 


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悲しいこと・辛いことは、きっと時間が解決してくれる。

今辛い気持ちがある人は、いつかその経験が自分や他の誰かの役に立つはず。

文字に書き留めたり、気持ちを声に出した音を録音したりして、何年か経ってから見返し、聞き返してみればよい。

 

 

 

5年前と自分は何が変わったのだろう。

ぼーっと生きてきたのではないか。人生は思っているほど長くないのではないか。

最近はそんなことを考えている。

何かをインプットしてアウトプットしたい。

 

 

 

霊的なものも神もほとんど信じていないが、今朝、シマエナガ(北海道の野鳥)をたまたま至近距離で見ることができて、母からのプレゼントだと思うことにした。