スターダスト

北海道のとある人がライブの感想と雑記を置く場所

読んだ本:病理医ヤンデル先生の医者・病院・病気のリアルな話

ユーモアを携えた偉大な医師の著作。 単行本が出た時も読んでいたが、文庫が出たので買いなおした。 Twitterでは有名な方のようだが、本書を読み、北海道で働いている医師のかただと知り驚いた。 LOSTAGEや向井秀徳の名前もちらっと出てきて、「医師という職…

読んだ本:慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件

林務官の取材による一冊。 北海道に住む者として、留萌管内苫前町でおよそ100年前にこの襲撃事件があったことは知っていて、本を読んでみることにした。 生々しい記述が多い。 当時はヒグマに関するしっかりとした知識は無かっただろうから、昔からの言い伝…

読んだ本:望遠ニッポン見聞録

著名な漫画家のエッセイ。 シリアで売られている女性用下着の話が良かった。 海外暮らしの長い筆者が独自の視点で見る日本も、諸外国も、どちらも面白い。 まだ海外旅行に行ったことがないので、いつか行ってみたいという思いがより強くなった(シリアには行…

読んだ本:坊っちゃん

元千円札の顔。 名作なのに読んだことがないなと思ったので読んでみた。 www.youtube.com テンポが良く読みやすかった。 何かの本で「漱石以前と以後で日本の文学は変わった」というようなことが書いてあって、漱石以前を今のところ読んだことがないので分か…

暗記

1. 今年から暗記系のとある勉強を始めたのだが、覚えたことを思い出すときに、参考書のだいたい何ページくらいのどの辺りに書いてあったのかが頭に鮮明に浮かんでくる。 例えば英語の勉強をしているとして、catという単語を覚えるのに猫の写真を見ながら覚…

気になった表現 その2

本(主に西村賢太)を読んでいて初めて知った言葉、気になった表現をメモしておく。 なまなか:中途半端なさま。なまはんか。 ふとこる:2種類の辞書を調べたが載っていなかった。Googleで調べたところによると、「『自分のものとして所有する』『懐に入れて…

読んだ本:疒の歌

私小説(わたくししょうせつ、と読む)の真骨頂。 本を読んで「面白かったな」と思うことはまあまああるが、読みながらクスッと笑える経験は今まで無かったかも。 これより先に読んでいた「小銭をかぞえる」よりも好き。 この本の中では、作家の田中英光につ…

読んだ本:悔しみノート

ラジオ番組の相談コーナーに送ったメールから始まり、いろいろあって(長くなるので割愛)書籍化されたもの。 この本を読んだ私が悔しくて泣いた。 本を読んで悔しくて泣いたことなんてないのに。 私は今まで著者のような熱量を持って音楽や映画や書籍などに…

読んだ本:オーケンののほほん日記

試しに買って読んでみたら、面白すぎてのけぞりそうになった。 1993年や94年、まだ携帯電話が普及していなかった頃の話で、留守電にこんな声が入っていたとか、見た映画、読んだ本、周りの人からの影響など、著者は凄まじい20代を過ごしてきたんだなと思った…

気になった表現

本を読んでいて初めて知った言葉、気になった表現をメモしておく。 ぐれはま:食い違うこと。意味をなさなくなること。(東京の方言) 去る者は日々に疎し:親しい者でも、顔を合わせなくなると、日が経つにつれて疎遠になっていくこと。死んだ人は一日一日…

イン・アウト

今日で、母が亡くなってから丸5年が経った。 5年前のエントリーには、「実感がないがぼんやりと淋しい気持ち」とある。 思い出して悲しむことはこの5年間で一度もなかった。 この曲を聴いた時以外は。 www.youtube.com 悲しいこと・辛いことは、きっと時間が…

旅行の話(行き先:山口県)

昨年12月、山口県に旅行に行ってきた(ライブ遠征を兼ねて)。 LOSTAGE(ロストエイジ)のツアーで山口県の公演があることが発表された9月初旬、skillkills(スキルキルス)のライブをメンバーの地元である防府市で観られること、ただこの一つの事実だけで、…

読んだ本:クソ物件オブザイヤー

年末にツイッター(現X)で繰り広げられている「クソ物件オブザイヤー」企画を2019年に書籍化したもの。 不動産に興味があるなら読んで損はない。 登場する物件名を片っ端からパソコン、スマートフォンの検索窓に打ち込んでいくと二度楽しめる。 皮肉たっぷ…

2022年に行ったライブ

時間が随分経ってしまった。 2022.1.16 @SOUNDCRUE クラウドファンディングリターンライブ「unevenus」the hatch、Discharming man、chikyunokiki、喃語 ライブハウスのクラファンをしばらく前に申し込んでいて、この日はそのリターン。 たしか2021年の12月…

朝ごはん改革 その後

2022年の11月頃から朝ごはんのメニューを変えるようにして1年が経った。 効果は、若干便秘が改善されたような気がすることと、肌荒れの頻度がかなり減ったこと。 特に肌荒れは思春期のころからずっと悩んでいて、ニキビができた後の対処ではなく事前に対策と…

発音明瞭

一つのエントリーにするほどではない話をいくつか。 ■ 最近はTwitterで、自分と会ったことのない趣味の合う人たちが夜な夜な集うスペース(音声配信)を聞くのが楽しい。昨日深夜に勇気を出してスピーカー(話す側)に回ってみたが、「リクエスト(私も話し…

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZOに行った その2

前回のエントリーでは観たライブの感想をざっと書いていたので、それ以外の会場の雰囲気だとかどういう風に過ごしたのか、持ち物等を自分の記録として残しておく。 通し参加3回目の、初心者と中級者の間くらいの人間の感想だと思って読んでもらえたら幸い。 …

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2023 in EZOに行った その1

今年は久しぶりに通し券を買って参加。 最後に行ったのはいつだったか、と思ってblogを遡ったらday 1だけ参加したのは2016年、通しで参加したのは2011年が最後だった。 雑感を残しておく。 day 1 サンボマスター 青春狂騒曲、美しき人間の日々をやってくれた…

新しいカメラを買った

約10年間使っていたFUJIFILM X10の内部にホコリが侵入し、修理が不可だったので新しいカメラを中古で買った。 今までのカメラはコンパクトデジカメだったが、ついにミラーレスカメラを手に入れた。 買った機種は内緒。 今のところ、レンズ沼には堕ちていない…

2021年に行ったライブ

2020年は全然ライブに行けなくてかなりしんどかったので、2021年になって少しずつライブに行けるようになり、椅子席だったり声を出すなと言われたりしたけれどそれでも楽しかった。 万が一体調が悪くなった場合に迷惑かと思い、ライブに行ったことをツイッタ…

読んだ本:帆立の詫び状 てんやわんや編

4つ前のエントリーで紹介した「倒産続きの彼女」の作者のエッセイ。 オンラインで連載されているときから読んでいたが、たまに見るのを忘れていたので、完全版が読めるのはありがたい。 等身大の著者が垣間見えて、読んでいてとても楽しい。 特に心に残った…

読んだ本:全員死刑

死刑囚の手記がまとめられた恐ろしい一冊。 人を殺める場面についてかなり生々しい描写があるためこの本はR18にするべきだと思うが、本にはそういう設定はできないのかな。 生まれた家、育った環境によって人間の人格は大きく変わると思う。 893の家に生まれ…

POP YOURS 2023 を自宅で観た

2022年も自宅で観ていたが、今年もありがたいことにYouTube配信があったので自宅で観た。 全てのアーティストを観たわけではないし好みが偏っているが、心に残ったアクトをいくつか紹介したい。 C.O.S.A.が言うところによると、キャパが去年の倍になっている…

読んだ本:倒産続きの彼女

「元彼の遺言状」も以前読んでいて、こちらは文庫が出るまで待って購入。 3日くらいであっという間に読めた。 普段ミステリーを好んで読むわけではないが、登場人物が多過ぎるということもなく、読みやすかった。 普段あまり本は読まないという人にもおすす…

読んだ本:局アナ 安住紳一郎

2002年〜2005年まで雑誌で連載されていたエッセイを加筆修正したもの。 紙の本を読みたかったので図書館で借りた。 安住氏が話す言葉や話した言葉が文字起こしされたものは何度も目にしたことがあるが、彼が書いた文章を読んだのは初めて。 クスッと笑えるポ…

天国

一つのエントリーにするほどではない話をいくつか。 ■ 「行く」を敬語にして「行かれる」と言う人がいて、文法として間違っているわけではないと思うが、これを聞くたびに「イカレてんな~」と思う。 ■■ 外を歩いていたら、私の前を歩いているおじさんが背中…

読んだ本:JUST PRISON NOW D.O獄中記

著者が収監されていた2019年10月から仮出所する2021年12月までの日記を掲載した一冊。 獄中記というものは初めて読んだが、あちこちに刑務所用語のようなものが出てくるものの比較的読みやすかった。 そして思っていたよりもボリュームがあり、読み応えがあ…

読んだ本:センスは知識からはじまる

著者の経験談を交えながら、知識を積み重ねることでセンスがにじみ出るよ、と語りかけてくるタイトルのままの本。 なるほど、と思う部分はあるものの、エビデンスに基づいた話というより経験談を強めに推してくる。 この本の1.5~2倍くらいの文字量があれば…

読んだ本:おばんでございます

著者が今まで新聞や雑誌等に寄せてきたコラムを一冊にまとめたもエッセイ集、らしい。 「らしい」と書いたのは、そういう説明が全くなされないままこの本は進んでいき、各コラムの最後に出典元と何年何月何日と書かれてあるが、その並び順がバラバラで、何だ…

読んだ本:私の愛すべき依頼者たち~10のエピソード

過去のエントリーで何度か書いているが、私は法律事務所勤務である。 私が知る限り、弊所はここ数年は刑事事件をやっていないので、刑事事件の事件処理について、この本が何かの役に立つかもしれないと思って読んでみた。 一言でいうと、癖がなくとても読み…