著者のエッセイは何冊も読んでいるが、やっぱり旅にまつわる話と飲み歩く話のエッセイが特に優れていると思う。 小説は「フリーター文学」と呼ばれることもあるが、このような旅の経験がフィクションとはいえ著作にも表れるからではないか。 札幌のスープカ…
今までに読んだことのないテイストの小説。 謎の固有名詞の数々にたじろいだ。 書き出し”あれは春のべそ。”や”ばっどはいったとき”の描写はこの先ずっと忘れられないなと思う。 解説の人がもろに影響を受けた解説を書いてしまうのも頷ける。 一回読んだだけ…
海外旅行に行く前に必ず読むシリーズ。 今年観た香港映画「私たちの話し方」「旅立ちのラストダンス」「これからの私たち All Shall Be Well」の解像度が上がるので、この辺りの映画を観た人に薦めたい。 政治の章で (略)小政党は多数派の緩い支持の獲得を…
表紙に書かれている「machidakou sings nakaharachuya」がとてもしっくりくる一冊。 中原中也の詩は教科書で読んだあと、LUNKHEADの歌詞で読み、山口県山口市の記念館にも行ったことがある。 あの七五調のリズムを歌うように読むのが好きなので、そこに町田…
写真多めのエッセイ。 生まれてから今までを書き記す機会ってそう多くはないと思うのだが、幼少期~学生時代についてもっと掘り下げて書いてほしかった。 今回書かずに別の機会に加筆するのかもしれないけど、物足りない。 この本はどちらかというと「自分は…
精神を病んでしまったと思われる人々をモチーフにした4作品。 全部面白くて、短編といわずもっと長く読ませてくれ!と思った。 自分が住む自治体の図書館のウェブサイトの「あとで借りるリスト」に著者の他の作品をぶち込んでいく。 今日では「気違い」が差…
ピッツァの「ツァ」は、ローマ字入力だとtsaで出せることを今初めて知った。 著者の話をラジオで聴いたことがあるので、あの声とスピードで脳内再生される。 ずっと食べ物の話、実に美味しそう。 家庭菜園でケールを大量生産してしまった時に作った青汁につ…
直木三十五賞受賞作。 映画の脚本みたいな本。 感動的な話だし、良い本だと思うけど、脚本っぽすぎるというか、泣かせにかかっているというか、なんというか…。 犬を預かった人たちが次々に死んでゆくので、穏やかではないなと思ったが途中から面白さが加速…
読書を再開した時に著者の本をはじめに読んだことで、少し親しみを持っている。 いつ何を読んでも読みやすい。 食べ物の話多め。 ネコチャンの写真がとってもかわいいので、小さく載せるのではなく1ページ丸ごと使ってほしい。 でも、三浦しをんの超絶面白い…
西村賢太ファン的には「私小説」は”わたくししょうせつ”なのだが、この本は”ししょうせつ”と読むようである。 いくつかの作家についての感想を記す。 尾崎世界観:バンドの曲はほとんど聴いたことがないし今までの彼の著作を読んだこともない。話に慣れるま…
本屋でレジに持っていく時、少し恥ずかしい。 映画「旅と日々」を観て、著者に興味を持った(※原作はこの本には収録されていない)。 「苦節」について淡々と語っている様からは、全然違うジャンルだが「限界ニュータウン探訪記」の吉川祐介さんと同じ雰囲気…
1~2時間で全部読んだ。 ニュースが出た当時、報道をあまり見ていなかったからこの本を読んで詳細を知ることができた。 被害の描写はけっこう生々しく書かれていて、もし自分だったら、と思うとやはり著者と同じように相談先が分からず誰にも言えないかもし…
随分前の話をする。 2025.1.21 @共済ホールSteve Gadd Band JAPAN TOUR 2025Steve Gadd Band 共済ホールは足元が狭くてとても嫌いなのだが、この日は通路に面した席で、足が伸ばせて快適だった。 ドラムが好きだなと改めて思った。 英語リスニング力がゴミ…
詩も小説も随筆(日記)も収められた、ある意味"ごった煮"な本。 そして、Dos Monos・没さんのおすすめ書籍。 没さんは「言い切りや断定的な表現が多く(中略)Febb(As Young Mason)の言葉に近いものを感じる」とも言っていたけれど、私はその点をこの本か…
1940年頃のスパイ事件の関係者が、獄中から家族に宛てた手紙をまとめて出版した本。 「涙なしには読めない」というような書評もあったが自分はそうは思わなかった。 手紙には検閲があるため100%本心を書くことはできなかったのだろうなと想像した。 家族を…
ネットで何かのエッセイを見つけて面白そうだったので購入。 とある物の例えで「春のパン祭り」を出しているところが良かった。 人に取材したと思われる話を何の説明もなくそのまま書いてあるところがあって、独特の感性と言ってしまえばそれまでかもしれな…
ずっと書こうと思っていて時期を完全に逃してしまったが、ライジングサンロックフェスティバルの公式シャトルバスがどんどん値上がりしている昨今、できるだけ費用を安く抑えたいという方のために、地下鉄駅から会場付近まで路線バスで行く方法を記す。 ※こ…
何か調べ物をしていたときにシオランのことを知り、シオラン本人が書いた本よりもまず手始めにこちらを読んだほうが分かりやすそうだ、ということで読んでみた。 知り合いの知り合いくらいの距離感の人や、芸能人が自死したらしいという話やニュースを聞くこ…
著者のことは今まであまり知らずに生きてきたが、昨年だったか、オールナイトニッポンの放送を聞いた時に第一声が「ごきげんよう」から始まっていて、これは本も読んでみたいなと思っていた。 中学生や高校生でも読みやすい文体で、大学に行くかどうか迷って…
二次創作本。 はてなアノニマスダイアリーで「この本はすごい」というような紹介をされていたのでオンラインにてデータを購入。 糖尿病専門医がカイセツ!ドカ食いダ○スキ!もちづきさん [こーんこんと] | DLsite 同人 データではなく本(フィジカル)を買う…
新川帆立先生(弁護士のかたなので慣例で先生呼びをしている)の本はできるだけ全部読むつもりだが、題名が長くてなんとなく後回しにしていたやつ。 章が変わるごとに話もガラッと変わるので、慣れるまで少し大変。 「シレーナの大冒険」と「接待麻雀士」は…
道警の不祥事があったことはなんとなく知っていたが、こんな経緯があったんだな~と。 ジャーナリストが書いた本ということで、読む前から予想はついていたが、「○○は確かだ」「○○ということを物語っている」のような断定する言い回しが多い点が気になる。 …
表紙からまえがきが始まる不思議な装丁の本。 本の方向性としては、能町みね子氏の「言葉尻とらえ隊」に近い。 政治家について言及するページでは、著者の政治的信条が色濃く出ていると思う。 「面白い!」と思う部分は意外と少なかったな。 自分の好きなミ…
今回はリトルプレス(いわゆるZINE)の感想。 30〜40分程度で読める冊子だった。 著者は27歳女性、何年も前から日記(ブログ)を書き続けているとのこと。 私も12歳とかそのくらいからずっとブログを続けているけれど、著者のような熱量の文量を書いたことが…
数日で読み切った。 著者の小説はまだ読んだことがなく、これが初めて読んだ本だったが、書かれているのは、正直、取るに足らない、なんてことない日常がほとんど。 でもすっごく面白い。 プロが書くエッセイってこんなに面白いのか。 私があまり好きではな…
抱腹絶倒。 久しぶりにとても笑える本を読んだ。 「町田康の本は何から読めばいいかわからない」と言っている人がいたらこの本を勧めたい。 以前著者の講演会に行ったことがあってそこで彼は「本が売れてほしい」「好きな言葉は重版」などと言っていたのに、…
今まではまったことがないけれども、周りに好きな人が数人いてうっすら知っている分野、V。 漫画だけど、コミックエッセイというのかな? 文字が多めで読みごたえがあった。 「咲く」という動きが10代のころからずっと分からなかったのが、この本を読んで理…
今までに読んだ「氷平線」「ブルース」が好きで、「ブルース」の続編なのかなと思い読み始めたらたしかに続編だったのだが、前作の内容をほとんど覚えておらず。 続けて読むほうが良いかも。 連作短編集のような作品だが、できれば長編を読みたいので少しだ…
せんべろの本の次に読んだのが本作。 言葉がとめどなく溢れてくるシーンで度肝を抜かれると同時に、シラフで狂ったふりをしたとして同じことは決して書けないのでは、と思う。 最後の方は少し飽きて退屈になってしまったが、まあまあ満足した。 町田町蔵のラ…
買ったまま全く読めていなかった本にようやく着手。 著者のことは3年前、Twitterの誰かのリツイートで知った。 フォロワーさんよりお教えいただいた、公図のpdfファイルを読み込ませると、GoogleMapの航空写真に透過させて表示してくれるという超絶便利なサ…