このblogはO4の皆さんが家に帰った頃に書こうと思っていたもの。
家に帰るまでが遠足方式。
さて、2015年10月17日の自主企画「ザボンのピール」が無事に終わった。
携わってくれた人全てに深謝を。
あくまで個人的な回想をしたいと思う。
実際に動き出そうとしたのは今年の5月頭。
単純に私が星さんのファン(もともとはWOZNIAKを先に知っていた)で、北海道に来て欲しいと思っていた。
DALLJUB STEP CLUBのリリースが6月にあるようだったので、レコ発兼ねて来てもらえたらな~と思って連絡を取った。
ここにも書いたが、メールを送った後すぐにレスポンスがあり、頂いた返事が本当に嬉しくて私の寿命は1年は延びたと思う。
同時進行で、とある本州のアーティストにもオファーを出したが、スケジュールの都合がつかず断念。
この頃、viridianの解散が発表される。
昨年CDを買ったO4(ドラムはviridianと同じ神谷さん)は北海道に合うな、ライブが観たいな、と考えていたことを思い出し、メールを送る。
これまた同時進行で、ハコにもスケジュール確認。
3ヶ所くらいのハコに連絡を取ったけれど、頭の中では何となくSOUND CRUEを思い描いていた。
ダルジャブもO4もスケジュール調整を頑張ってくれて、すんなりOKしてくれた。
「10月17日」と「SOUND CRUE」と「DALLJUB STEP CLUB」と「O4」が決まったのが5月20日。
そしてO4神谷さんと、ダルジャブGOTOさんとBENCH.さんが古くからの知り合いということを知る。
偶然のブッキング。
ダルジャブのMV「Future Step」が公開されたのが5月25日。
新曲はこんな格好良いのか!最高じゃん!と心躍る。
「水玉さがし」に辿り着くまで、いくつか札幌のバンドに声を掛けた。
断ってしまった方々には申し訳ない思いでいっぱい、許していただきたい。
水玉からOKが出たのは6月3日。
ここで全ての出演者が確定。
4ヶ月以上先のことで、何から手をつければ良いかわからないまま企画は走り出した。
6月はオープン・スタート時間の調整と企画タイトル名を考えるのとフライヤー作成。
友人であるおくこさんにフライヤーを描いてもらおうと勝手に決めていたので、何となくの雰囲気と必要な情報だけ伝えて、あとはお任せにした。
おくこさんから出てくるアイデアや機転をきかせてくれる場面が多くとても助かった。
フライヤーの印刷は、大先輩のKさんに手配して頂く。
6月24日、ダルジャブの1stアルバム発売日に告知解禁。
早くて驚いた人もいるのでは。
印刷会社からフライヤーの現物が届くまでの間、カラーコピーしたものを配布した。
家に出来上がったフライヤーが届いたのは7月2日。
7月4日のCARDのライブより、現物配布開始。
7、8月は本州バンドのツアーが少なく、あまり配布できるようなライブが無かったな。
この頃に配っても夏フェスを挟んで忘れられそうだから、まあ頑張るか~ぐらいのスタンスだった。
クラブイベントの受付に置いてもらうことも何度かあった。
9月に入ってからはほぼ毎週どこかのライブハウスへ。
たまに「これ何のイベントですか?」と聞いてくる人がいるが、答えたところで、手ごたえがあるのかどうか全く分からない。
昨年の企画と違うのは、時期が早いので寒くなくて助かるという点。
フライヤーを「かわいい」と言ってくれる人が何人もいて嬉しかった。
配る時に「10月にイベントやります」「来月」「来週」「明後日」と、掛け声がどんどん近付いていった。
それでも実感があまり湧かなかったな。
企画前日の10月16日、ダルジャブが北海道入り。
幸いなことに前打ち上げの席に呼んでいただけた。
すすきの駅で待ち合わせして、彼らが現れた時「本物だ!!」と緊張して口から内臓が出そうだった。
写真やライブ動画、そして星さんのPodcastでメンバーもマネージャーさんもPAさんも知っていたので、初めて会うのに初めてではないような不思議な感覚だった。
10月17日当日は、会場で流す転換BGMのCDRを作成。
他、楽屋用にメッセージカードを書いたり(気づいてくれただろうか)パインアメの調達に走ったり。
どうも落ち着かなくて、関係者のみ開場時間の1時間前からSOUND CRUE周辺をウロウロしていたらスタッフの菊地さんに偶然会って「早すぎです」と笑われた。
リハーサルが始まってからは時間が気になって、終わるまでずっと時計を見ていた。
開場をお待たせした皆さんごめんなさい。
とにもかくにも“落ち着かなくて”、ライブは全部観られたがそわそわした感覚は昨年とは全く違うと思った。
写真を撮る暇も、CDを買う暇も、サインをもらう暇もなかった。
あっという間にイベントが終わり、水玉よしこさん主導で打ち上げ会場を決めてくださって本当に助かった。
打ち上げ後の、O4×ダルジャブの奇跡のラップバトル(?)が面白かった。
あの動画、永遠に見ていられる。
ダルジャブは朝10時の飛行機で帰るそうで、握手をして、深夜3時半にお別れ。
帰らないでくれ!と心から思った。
WOZNIAKとOUTATBEROとAlaska Jamとあらかじめ決められた恋人たちへでまた来て欲しい。
O4は翌18日、一緒にモエレ沼公園とさとらんど、めんよう亭へ。
モエレ沼公園は前日にダルジャブが行っていたのとほぼ同じコースをレンタサイクルで。
帰りはご厚意で車で家まで送っていただいた。苫小牧からフェリーで帰るそうだ。
帰らないでくれ!と心から思った。
神谷さんに「今まで来た北海道の中で一番名残惜しい」と言ってもらえて嬉しかった。
演奏は水玉さがし、O4、DALLJUB STEP CLUBの順だったが全部最高だった。
出演者のかたから「冒険的なブッキング」「同じブッキングは二度とできない」という声をいただいた。
三組の音楽性が違っていて、お客さんを入れるのがなかなか難しいイベントだったということも聞かされた。
自分は三組全部が好きだからあまり気にしなかったが、そんな主催の趣旨に賛同してくれる人があの場に沢山集まっているのはとても嬉しかった。
学生時代の友人や、ライブハウスでよく会う人、バンドをやっている人も来てくれた。
収益性は一切無視して、水玉さがしの年に一度のライブ、家に居る人をライブハウスへ、本州の人を北海道へ、というコンセプトだったのでそういう意味では大成功の企画になったのかなと思う。
特筆すべきことは、ライブハウスと一部店舗でしか買えないO4の1stアルバム「in the end」がタワーレコード札幌PIVOT店で11月4日から買えるようになることだろうか。
展開もされるとのことなので見に行くのが楽しみだし、皆さん買ってほしい。
ダルジャブの物販が何も買えなかったことと、ダルジャブにサインを頂けなかったことと、よしこさんと二人で写真を撮れなかったことと、演奏中の写真をきれいに撮れなかったことが心残り。
結構多いな。
10月17日の夜をたまに思い出してもらえたら、キテレツrecordsの活動もたまに気にかけてもらえたら、これ幸い。
キテレツrecords 163(沙羅)拝