スターダスト

北海道のとある人がライブの感想と雑記を置く場所

140528 IN A LIFETIME@cube garden

今年5月のGRAPEVINEの話。

あれだけ嫌っていた「昔のCDの再現ライブ」に行くことにしたのは、GRAPEVINEがそれを札幌で開催すると知ったから。

どうして再現ライブが嫌いかというと、新しいファンを獲得することに繋がらないと思うから。
バンドとしてはどんどん新曲を作って新譜を出してライブをやっていくのに、それに逆行するように昔の曲に固執するのはどういう意味なんだ?と思っていて。
昔からのファンにとっては懐かしさがあって嬉しいし、そのCDを好きな人はピンポイントで好きな曲が聴けるというのは良い点。
悪い点は、新譜のCDが売れない、新しいファンからすればとっつきにくい。

こんなことを反芻しながら結局チケットを買ったわたくしでありました。
だって、LIFETIME、バインで初めて買ったCDなんだもん。
少しだけ後追いだったので当時自分は14歳。

バインのワンマンに行くのは初めてだったのですが、お客さんの年齢層が30代半ばだった。
他会場のセットリストは何も見ずに行ったので、事前情報は「LIFETIMEの曲を全曲演奏する」ということのみ。

田中さんがCDのジャケで使われている看板を手に、他のメンバーもステージに登場。
パチッとスイッチを入れた音が鳴り、看板が光る。
わー、CDで見たあれって今でも実在するんだ!と思っていたら、いきなり、ドドン、パン!とドラムの音。
そう、「いけすかない」から始まったのだ。
これはもしや・・・と思ったら、その後もLIFETIMEのCDの曲順での演奏でした。
「光について」を一度ライブで聴いたことがあるだけで、他は全部初めて。
目の前の光景を、音を、必死で焼きつけようとした。
懐かしいなあ、というよりも、新しいものを見ているような感覚があった。

田中さんが「腰痛くないですか?皆さんお年を召しているから」「もっと飛んだり跳ねたりしていいんですよ」という感じの話があった。(うろ覚え)

長いアンコールの後は、アンコールというよりも最初から二部構成だったのかなと思わせる曲数が演奏された。
This Town、JIVE、空の向こうから、熱の花、豚の皿、Reverb、ミスフライハイ、超える、アナザーワールド、辺りを演奏していたみたい。(検索して拾った)
CDを全部持っていて全曲知っているわけではないのでこの辺は知らない曲が数曲あったが、Reverbとミスフライハイが特に嬉しかった。
Reverbは、ライブでいつか聴いてみたいな~と思っていたので。
ミスフライハイはこの日一番のアップテンポチューンだったんじゃないかな?
イデアの水槽」も14歳の時に買ったCDでかなり聴いていたから、思い入れがある。

今更なことを書くけれど、熱の花は本当に良い曲だなあ。
「退屈の花」のシークレットトラック扱い(10曲目「愁眠」をずっと聴いていると始まる)だから知らない人も多いかもしれないけれど。

終演後、出口にはあの光る看板が置かれていて、お客さんが写真撮影大会をしていまして、本当は撮りたかったけれど人が沢山いたので止めて、自転車で家に帰りました。
良い一日であった。