著者が今まで新聞や雑誌等に寄せてきたコラムを一冊にまとめたもエッセイ集、らしい。
「らしい」と書いたのは、そういう説明が全くなされないままこの本は進んでいき、各コラムの最後に出典元と何年何月何日と書かれてあるが、その並び順がバラバラで、何だか著者の文体が若いなと思ったら急に20年前の2003年のコラムが出てきたりして、混乱したから。
著者の小説は温度感が好きで今までに何冊も読んでいるが、この編集の仕方はどうなんだろう、と残念に思った。
私が物事を読んだり聞いたりするときは頭の中で時系列で整理していくので、この本がちゃんと古→新順に並んで編集されていたら、こんなに混乱しなかったのにな。
何度か登場する「シークレット歌劇團0931」に興味を持って、早速ラジオを聴いてみた。
新しい発見があるエッセイに出会えてうれしい。