初めてサングラスを買った。
今までサングラスも眼鏡屋もあまり好きではなかった。
サングラスを好きではない理由は、誰かと話すときに相手がサングラスをかけていると、レンズが反射して、見たくもない自分の顔が映る、つまり、相手の目が見えないこと、必死にカッコつけているように見えること。
眼鏡屋を好きではない理由は、接客が過剰で、こちらが求めていないのにブランドのうんちくを長々と垂れてくれて、見に来ただけなのに帰りづらくなること。
そんな私がどうしてサングラスを買うことになったかというと
眩しいから
この一点。
晴れの日は外にいる間ずっと目の幅を狭めていることに最近気づいた。
しかめっ面。
明るいのが苦手。
そしてずっとそんなことをしていると目が疲れる。
重い腰を上げて買うか…と決めた。
裸眼生活二十余年人間なので、眼鏡屋がそもそも身近ではないため、まずは色々な形をかけて何が合うのか試してみないことには始まらない。
色んな眼鏡屋に行ってみた。
過剰接客の店もいくつかあったが、ぐっとこらえてひたすら試す。
レンズが大きすぎるものは似合わない、丸眼鏡は似合わない、茶系だと違和感がない、フレームの形が斜めに上がり過ぎていないものが良い、ということがわかった。
服屋で売っている物が気になったが、細かな調整をしてくれなさそうなので見送った。
結局、Barcaという店にあったサングラスに決めた。
色味はベーシックだけれど、形に他にはない柔らかさを感じた。
Barcaに行くのは恐らく初めてだったが、店主が優しく見守ってくれる雰囲気が自分にぴったりだった。
お店もサングラスも気に入ったから買った、と言うと正しいかもしれない。
調整もその場ですぐにしてくれた。
早速、買ったサングラスをかけて外に出る。
…眩しくない!
目を全開にしても眩しくない。
昼間に目を普通に開けていられること、実は今まで無かったんだなと。
休みの日の昼間には欠かせない存在になった。
テンプルの下のほう、そんなところ誰が見るんだよ、ってところに「Made in France」との記載。
昔、伊達眼鏡を入れるのに買ったエッフェル塔の絵柄のケースに入れている。
完璧である。
良い買い物であった。